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iTohen(大阪・中崎町)

iTohen
URL: http://www.skky.info

 地下鉄中崎町駅から北へ徒歩10分、白と水色のいつものイトヘンさんがみえてくるとほってして、中へ入って一服したくなります。イトヘンさんは、中崎町でアートに触れるには欠かせないブック・アート・スポット。店内には、大きな観葉植物とゆったりとしたソファとテーブルを囲むように、画集やリトルプレスの本がずらりと並んでいます。奥にあるギャラリースペースで展覧会をみた後に、本棚を徘徊するのが私の楽しみ。そうそう、シフォンケーキも大変美味です。

 デザインセンスの光る画集もさることながら、目を引くのはやはりグラフィカルなリトルプレスの数々。オフセット印刷されたアーティストの詩画集は、デザイン事務所SKKYも併設しているイトヘンさんならでは。手製本されたものも少なくなく、レイアウトや紙選びの工夫に、本作りの遊び心があふれているものばかりです。きっと「他ではできない楽しい本をつくろう!」と、デザイナーとアーティストがたくさん話し合って生まれた作品なのだろうなと、その数々の本に触れていると伝わってきます。私にとっての本の魅力は、触れながら鑑賞できる作品であること。イトヘンさんに並ぶ本は、視覚と触覚で楽しめるせいか、アーティストとデザイナーと鑑賞者の距離を縮めてくれるように感じます。

 イトヘンさんでは、「やっぱり本が好き!国際ブック・アート・ピクニック」の期間中、ロセラ・マトモロスさんによる本を使ったインスタレーションを展示します。ギャラリー空間全体を使った本の展示とは?本を読む時って、本の中の世界に没頭してしまうものですが、こちらは本の世界の中にほんとに入っていくことになりそう。本の空間に触れに展覧会へお越し下さい!

(レポーター:ふるさかはるか)


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by bookartpicnic | 2009-11-30 19:04 | ブック・アート・スポット

アーティスト・講師 プロフィール


c0221069_155081.jpg篠原 誠司
(Seiji Shinohara)
ギャラリー勤務を経て、1992年から2005年まで東京・神宮前にてGallery ART SPACEを主宰。開廊当初より「本」をもとにした造形表現に着目し、1994年よりブック・アートのアンデバンタン展「THE LIBRARY」を、東京、京都をはじめとして各地のギャラリーを巡回しながら、現在まで毎年開催する。「本」にまつわる展覧会のほか、公開制作のシリーズ展やインスタレーション作品による公募展の開催、名刺入れや百葉箱を展示空間とするギャラリーの運営など、実験的な企画を全国で展開。2009年より栃木県の足利市立美術館学芸員。


c0221069_1583653.jpg中西美穂
(Miho Nakanishi)
NPO大阪アーツアポリア代表理事、日本アートマネジメント学会会員。非営利アートプロジェクトのプロデュースに取り組む。主なプロジェクトに「アーティスト@夏休みの病院(2004〜、大阪市立大学医学部附属病院)「コミカル&シニカル 韓国と日本の現代写真/女性のディレクターから見た一側面(2007-8年、大阪府立ドーンセンター、韓国パジュブックシティ)」「アートによる能案内(2007〜、山本能楽堂)」「ふしぎな水鳥をつくろう〜bird scape Osaka 2008〜(アーティスト井上信太、中之島)」。共著に『大阪力事典(創元社2004年)』。国際交流基金平成19年度知的フェローシップにてフィリピンの恊働型芸術事業調査を行う。


c0221069_2024288.jpgマーサ・ウィルソン
(Martha Wilson)
パフォーマンス・アーティスト。フランクリン・ファーネス・アーカイブ(FFA)設立者、同ディレクター。FFAは、1976年の設立当初からパフォーマンスアート、インスタレーション、1960年代以降に制作されたアーティスツブックなど、「タイム・ベース」の作品の紹介と保存に力を注いできた。2003年から2006年にかけては、雑誌「Leonardo」のゲスト・エディターとして、インターネット上で「live art and science」に関する執筆を担当。また、ポストモダニズムと関係の深い芸術運動や哲学についての展覧会、出版、講義、教育活動に携わってきた。1985年には、FFAにて東野芳明キュレーションによる「Artists’ Books: Japan」展が開催された。ニューヨーク在住。 http://www.franklinfurnace.org
http://www.marthawilson.com



c0221069_1959822.jpg松井 智惠
(Chie Matsui)
ドローイングを初期から継続して描いている。故中村敬治氏の企画により、彫刻家・今村源氏と『近作展7』1989年に旧国立国際美術館にて発表。大規模な壁や、階段でできたインスタレーションを制作する。1993年より、寓話の源泉をたどるシリーズの作品を始める。2000年より、自身が作ったインスタレーションの空間を撮影したビデオ作品から、映像作品を作りはじめる。寓意の入れ物としてインスタレーションを捉え、自身の動きを寓話への触媒として作品化している。


c0221069_204266.jpgロセラ・マトモロス
(Rossella Matamoros)
筆致や動きのある線、儀式的なプロセスを中心テーマとした作品を制作。ブックオブジェ、絵画、ドローイング、インスタレーション、舞台衣装と美術、ビデオアートなど様々な表現方法を通して、異なる形質や環境、シンボルを展開してきた。それらは、社会学、心理学、舞台芸術の分野における調査に 基づいている。1987-88年、フランス政府政府奨学金。1988-92年、フルブライト奨学金。1999-2000年には国際交流基金奨学金をうけ来日。版画と能の舞台美術を学ぶ。2003年にはヴェネチアビエンナーレに出品するなど、国際展やコレクションにも多数参加。2008年1st Contemporary Art Biennial of Chapingo(メキシコ)にて絵画賞受賞。コスタリカ、サンホセ在住。
http://www.rossellamatamoros.com
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by bookartpicnic | 2009-11-28 20:05 | ブックアートピクニック2009

月刊写真誌『歴史写真』


ディレクターの中西です。
『やっぱり本が好き!国際ブック・アート・ピクニック』は、現在ポーランドに留学中の元・アポリアスタッフ登久希子さんと現・アポリアスタッフふるさかはるかさんの2人の経験やセンス、さらに当NPOが今までつちかってきたネットワークを、フル活用する企画です。
今までにない視点をこの企画で是非提案したいと考えています。
欧米の作家にブック・アートのルーツを求めるのではなく、地元のアーティストの大先輩たちの本とのかかわりにも注目しています。

例えば、大正から昭和にかけての月刊写真誌『歴史写真』の表紙や挿絵には、大阪の女流画家たちが描く『美人画』が使われていました。ページを きれいにとりはずせるような製本なので、もしかしたら各家庭で読んだ後に、好きな絵を取りはずして、部屋のどこかに飾ったのかもしれませんね。絵という アートが本の形態で人々に届けられたというのは、まさに『ブック・アート』ではないでしょうか。

写真は、今回の展覧会に展示予定の『歴史 写真』を並べているところです。(大阪市立近代美術館準備室・学芸員の小川知子さんの個人コレクションをお借りします)。ちなみに左上にみえているのは、 同じく今回の展覧会に出品予定の韓国の写真家のよる聴覚障害者の俳優とのコラボレーション作品で蛇腹本になってます。


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by bookartpicnic | 2009-11-25 16:37 | ブックアートピクニック2009

Calo Bookshop & Cafe(大阪・肥後橋)

Calo Bookshop & Cafe
URL: http://www.calobookshop.com

 ブック・アート・スポット第一弾は、肥後橋にあるブックショップとカフェ、ギャラリーが一体となったカロさん。靭公園エリアのギャラリーめぐりには欠かせないブック・アート・スポットです。展覧会を眺めるもよし、美しい本を手に取るのもよし、窓際でカレーを食べるもよし。展覧会やちょくちょく入荷される本たちは、訪ねるごとに違う楽しみを与えてくれます。

 店主の石川さんのセンスに導かれる書棚には、写真集、デザインやメディア論、本屋の本からミニコミ誌まで、どことなく「本と印刷物」という緩いつながりを持ちつつ、楽しくも美しい本がならんでいます。先日石川さんが紹介してくださった本、というか箱入り写真集、Edition Nordというところから出版されているのですが、スナップ写真を印刷で質感まで再現するという手の凝りよう。紙フェチぎみの私は、その丁寧な質感にうっとりしてしまいました。とまあこれはほんの一例。お話しするたび何やら興味深いブック・アート情報を聞かせてくださる石川さんです。

 やっぱり本が好き!国際ブック・アート・ピクニックでは、カロさんにて、日本初の紹介となるニューヨークのオルタナティブスペースの老舗、フランクリン・ファーネス・アーカイブ所蔵アーティストブック・コレクションの展覧会(長い!)と、創立者マーサ・ウィルソンさんによるディスカッション・ワークショップを開催します。みなさん是非ご期待ください!

(レポーター:ふるさかはるか)



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by bookartpicnic | 2009-11-14 02:20 | ブックアートピクニック2009

THE LIBRARY展 訪問

ディレクターの中西です。
「やっぱり本が好き!国際ブック・アート・ピクニック」開催まで、あと何日だっけ?3ヶ月もないはず‥‥。日程的にぎりぎりながら、よりよい企画にするために、セミナーや展示の調整を、コーディネーターのふるさかさんと日夜励んでいます。

今日はセミナー講師の一人、足利市立美術館学芸員の篠原誠司さんと静岡で打ち合わせ。ちょうど、篠原さんがキュレーションした展覧会「THE LIBRARY展 「本」になった美術」が、静岡アートギャラリーで開催中。この展覧会では、ひとつひとつ手に取って作品を観る事ができました。大阪での私達の図書館での展覧会は作品を手に取るのは一部だけの予定。
「めくって観れるからブックアートでしょ」と篠原さん。
そうですよね、でも、全部を手に取るというのは現状では無理。手に取らずとも、何かしら臨場感あるようにどう見せるのか、しかも低予算で‥‥。悩みどころです。

写真は、静岡駅前の居酒屋で、篠原さん。静岡のおでんには青のりがかかっていました‥‥びっくり。


現代美術家45名の手に取れる「本」の世界。
THE LIBRARY展 「本」になった美術
12月20日まで
会場:静岡アートギャラリー
http://www.art.shizuoka-city.or.jp


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by bookartpicnic | 2009-11-13 01:01 | ブックアートピクニック2009

FLAGに掲載されました!

英文アートガイド『FLAG』に、「やっぱり本が好き!国際ブック・アート・ピクニック」の告知を掲載いただきました!主に京阪神のギャラリーやカフェで無料で配布されています。第3号となる本号には、2009年11月から2010年1月までの大阪の展覧会情報が掲載されていて、ブック・アート企画の会場となるCalo Bookshop & Cafeさん、iTohenさんの展覧会情報も載っています。英語が読めない人でも地図がとても見やすいので、ギャラリーめぐりのお供におすすめです。見かけられたら是非お手に取ってご覧ください。

FLAGを企画編集されているoooさんのサイト:
http://www.outofoffice.jp


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by bookartpicnic | 2009-11-08 10:53 | ブックアートピクニック2009

全国のブック・アート・スポットをレポートします!

 右のカテゴリにある「ブック・アート・スポット」コーナーでは、各地のブック・アート・スポットのレポートを紹介していきます。ピクニックするように、レポーターの個人的体験からブック・アート・スポットを紹介してもらい、日記のように綴っていけば、きっと魅力的なブック・アート・ガイドになるはず。ブログ上の情報を、ブック・アートに接するきっかけにしてもらえたら何よりです。

 レポートでは、ブック・アート・スポットの名称、リンク、レポーターが撮った写真を掲載します。どんな魅力的なブック・アート・スポットをレポートしてもらえるか、ぜひ楽しみにしていてください!そして友達と誘い合わせて、紹介されるブック・アート・スポットをピクニックしてみてはいかがでしょう?


レポートに関するお問い合わせ先:
NPO大阪アーツアポリア
Tel/fax: 06 6599 0170
メール:bookartpicnic○gmail.com(○を@にかえてください。)
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by bookartpicnic | 2009-11-06 18:21 | ブックアートピクニック2009

お問い合わせ・申込み先


NPO大阪アーツアポリア
電話・ファックス:06-6599-0170(火〜土 12:00〜20:00)
メール:bookartpicnic○gmail.com (○を@に変えてください)


Inquires/reservation:
NPO Osaka Arts-Aporia
Tel/fax: 06-6599-0170 (Tue. - Sat. 12:00-20:00)
Mail: bookartpicnic○gmail.com (Change ○ to @)
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by bookartpicnic | 2009-11-05 19:23 | ブックアートピクニック2009

ブック・アートってなに?

 ブック・アートとは、”本の形態をしたアート”、”アート精神に溢れた本”のことで、絵画や彫刻のような作品として展示されることもあれば、フリーペーパーやパフォーマンスアートの記録集などのように手軽なメディアとして人から人へ流通していくもの、アーティストの作品集や、展覧会図録、遊び心が溢れた本など、その形態や用途も様々です。

 ブック・アートは、持ち運ぶことができ、人から人へと渡っていくもの、大きな展示空間がなくても表現の場となり、アーティストと鑑賞者をつなぐツールになります。大阪には、ブック・アートに触れることのできる場所がいくつもあります。そんな場所を巡りながらブック・アートを楽しんだり、日本や海外のアーティストたちのブック・アートとの関わり方を知る機会があればどんなに素敵でしょう!
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by bookartpicnic | 2009-11-01 00:23 | ブックアートピクニック2009

※このブログにある文章や画像の許可のない転載はお断りします。 ブックアート研究会


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